海外でのものづくりをなりわいとする私にとっての「緊急ではないが重要なこと」を考えてみる。

「緊急ではないが重要なこと」とは?

全世界2000万部、日本でも累計130万部を売り上げたベストセラー「7つの習慣」(スティーブン・R. コヴィー著)をご存知の方も多いかと思います。

時間配分のバランスを改善し、より重要なことに集中するには「緊急ではないが重要なこと」により多くの時間を配分することが大切であることがうたわれています。

私は靴下の製造業を営んで8年目になります。台湾と中国に協力工場があります。

「7つの習慣」のバランスシートに業務の内容を当てはめていくと、普段行っている靴下製作に関する業務は、第一領域の「必須」にあてはまります。

第二領域の「生産性とバランス」の部分が「緊急ではないか重要なこと」にあたります。

本日は、靴下の製造をなりわいにする私にとっての「緊急ではないが重要なこと」について考えてまいります。

目次

ブログを書く

記事を書くためには、新しい経験をする必要があります。私の場合は靴下の製造を仕事にしていますが、日々業務に取り組む中で、色々なことが起こります。

製造工場は台湾と中国にありますが、各地域の状況や生産の環境など、刻一刻と変化していきますので、ブログで紹介するにしても、定期的にアップデートをしていく必要があります。

新しいことに取り組むように自分を促し、かつ現在置かれている状況を文章として形にし頭の中をクリアに整理するためにブログを再開することにしました。

新しいことに取り組むことで心をリフレッシュし、頭の中をクリアにしておくことで冷静な判断ができます。

冷静さと落ち着きを保ち続けるために、週5回の更新を目標としてブログを書いていきます。

道具としての中国語を磨く

靴下を製造している産地が台湾と中国になるので、コミュニケーションの言語は中国語を使っています。

2020年の前半コロナの影響で一時的に中国語を使う機会が激減しました。後半になって仕事が戻ったのですが、中国語は衰えていました。

そんなこともあり、20数年ぶりに中国語教室の門を叩きました。現在もマンツーマンで週1回2時間(金曜日の夜)中国語を学んでいます。

先生に文章の添削をして頂きながら学ぶなかで、「深く細かい部分まで正確に伝える」ことが、当たり前ながらもとても大事に思えてきました。

日本語でもそうですが、正しい文法で、正しい単語を選んで伝えないとすれ違いが起こり得ます。中国語を仕事の道具として考えると、磨き続ける必要があるのではないかと考えました。

中華圏とのつきあいは、高校を卒業して以来ですので、すでに30年になります。つきあいが長すぎるのか、特にここ数年様々な思いが交錯することがありましたが、再度中国語を学びはじめてからは、分けて考えることができるようになってきました。

週2時間、先生に思いのうちをさらけ出しているからなのかもしれません。

靴下の販売を手掛ける

2019年~2020年にかけて、靴下の店舗を営んでいました。2020年の2月にクローズしました。

靴下を履かれるお客様と直にやりとりをさせて頂き、勉強になりました。実店舗にしてもECにしても、商品のセールスポイントを可視化する必要があります。

物販に取り組む前は、「自らの体感的に良い」とか「とにかく良い」としか言えなかったものを、「何が良いか」「他と比較してどうなのか」を具体化することができました。

実際のところ当時の台湾工場の人々も、自らのセールスポイントをわかっておらず、逆に私から工場に靴下を送って、履き比べてもらったら、初めて自社品質の優位性に気がついた、ということもありました。

私たちの場合、デザインに最重点を置かれるお客様が中心になるので、「キャラクターどーん」「デザインどーん」でも売れるものは売れることがあります。

しかしながら、特に有名キャラクターを手がけていると、キャラクターの知名度に頼りすぎてしまい、本来の靴下としての品質を軽視してしまいがちです。

靴下は購入しないと着用することができません。自ら物販をやり、お客様からのフィードバック頂くことで、実際に履き心地などの品質がどのように売り上げに影響するのか身をもって経験することができました。

現在お店はお休みをしておりますが、どこかのタイミングで再開したいと考えております。

まとめ

ここまで、靴下の製造をなりわいにする私にとっての「緊急ではないが重要なこと」について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?

業種が異なっても「緊急ではないが重要なこと」を考えることで、何かが見えてくることもあるかもしれません。

編集後記 2021/12/16(木)

寝る前に香港映画の「インファイナルアフェア」、鑑賞は確か3回目、素晴らしすぎる。序盤のトニーレオンがアンプ屋の店番をしているところにアンディラウが訪れ、アンディが選んだケーブルをスピーカーに繋ぐと、トニーもうなる良い音が鳴るシーンが最高。2004年の映画で一見すると新しく見えるけど、それでももう17年もたっている。携帯もガラケーだし。月日が流れるのが早すぎ…

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この記事を書いた人

合同会社ブリングハピネス代表。中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

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