中国留学をされている方がどの位いるか調べるべく、日本人の海外留学者数をGoogle先生に聞いてみたところ、2013年度の文部科学省の統計が見つかりました。
- 1位 アメリカ 19934人
- 2位 中国(中華人民共和国) 17226人
- 3位 台湾(中華民国) 5798人
中国と台湾は同じ中国語圏になりますので、中国語への注目度の高さが垣間見て取れます。本日は中国留学についてお話しして参ります。
北京や上海などの都会で日本に近い生活を送りながら中国を学ぶ
北京や上海などの都市であれば、ほぼ日本とかわらない環境で生活をしながら中国語を学ぶことが可能です。
僕も以前北京に3ヶ月間短期留学をしていました。20数年前のことになりますが、当時でも日本人留学生が100名ほどおり、ホームシックにかかることもありませんでした。
また日本の大学と同様、様々な地方から、異なる目的で自分と同じ中国留学を選んだ仲間たちとの出会いはとても刺激的です。慣れない海外での生活の時間を共有することは、よき友を得るための素晴らしい機会でもあります。
ただ意識して中国語を使う環境に身を置くようにしないと、授業と身近な生活以外は中国語を使う機会が少なくなりがちになります。
中国人の学生と交流をする。街に出る時間を増やす。週末や長期休暇の時は旅に出る。などの工夫が必要です。さもないと折角の留学が遊学になってしまいかねません。
中国は実は多言語多民族国家である
一口に中国語と言っても様々な方言があります。現在中国で共通語として使われているのが「普通語」と言われる、公用語になります。
そのほかにも広東語、福建語、上海語など様々な方言があります。日本語でいう関西弁と標準語の違いというレベルではなく、方言を喋り出すとお互いに何を話しているかわかりません。
家庭や同じ地方の同郷人同士で方言を喋って、職場や公共の場では普通語を使うのが当たり前になります。特に上海や浙江省、福建省、広東省などの中国の南側ではそれが顕著になります。
中国は他民族国家です。「朝鮮族」「タイ族」「ロシア族」など様々な民族の方々が暮らしています。
公用語の他に、広東語などの方言や、モンゴル語などの外国語も学ぶことができます。
内モンゴルでモンゴル語と中国語を学ぶ
私が留学先に選んだのは、内モンゴルでした。省都であるフフホトの内モンゴル師範大学で、中国語とモンゴル語を学びました。
北京の日本人留学生100名に対し、フフホトは4名のみでした。日本人コミュニティが非常に小さいこともあり、中国人学生との距離も近く中国語漬けの日々でした。
留学生が少ないため、授業は全てマンツーマンで行われました。自分が休んだら授業も休みになってしまうためさぼるわけにも行きません。
授業料は北京と変わりませんでした。
モンゴル語については、初めはなかなか上達せずに苦労しましたが、夏休みに国際列車でお隣のモンゴル国を旅したことをきっかけとして一気に上達しました。
その後、モンゴル国から中国語を学びにきた30名ほどのモンゴル人留学生と同じ宿舎で生活することになりました。
モンゴル語を使う機会が多くなり、日常会話には不自由しないまでになりました。
まとめ
ここまで中国留学について 中国語の他に第二外国語を学ぶ方法とはについてご紹介して参りましたが参考になりましたでしょうか。
- 北京や上海などの都会で日本に近い生活を送りながら中国を学ぶ
- 中国は実は多言語多民族国家である
- 内モンゴルでモンゴル語と中国語を学ぶ
「蒼き狼(井上靖)」「チンギス・ハーンの一族(陳舜臣) 」などを読むと、当時のことをよく思い出します。48年の人生のうちのたった2年半に過ぎないのですが、内モンゴルでの2年半は僕にとって一生の宝です。
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