海外生産の仕事を始めて、気づけば25年。
ほぼ四半世紀、ものづくりに関わってきました。
会社に所属していた頃は、責任の所在は組織の中で分散されていました。
しかし、会社を離れて起業してからは、品質の最終責任はすべて自分一人で背負う立場になりました。
年数を重ねるごとに、品質は確実に上がっていきました。
その一方で、不安は消えるどころか、むしろ強くなっていったように感じます。
不安を減らすために、まず「何が不安か」を洗い出す
不安を減らすには、まず何が不安なのかを言語化する必要があります。
私たちの場合、不安の大きな要因は品質面です。
現在取引している工場は、日本向け製品を多く製造しており、汚れなどの基本的な問題は起きづらい体制が整っています。
その中で、最も不安を感じるのは、
- デザインの間違い
- パッケージや表示のミス
といった、人の手が介在する部分です。
人がやる以上、間違いは起きる前提で体制を組むことが、管理をする上での基本になります。
また、納品できたとしても、商品が売れなければ事業は育ちません。「売れない」という不安も、常に存在しています。
品質の不安を減らすために行っている確認フロー
現在、海外で生産を行う際は、次のような流れを取っています。
- 生産前に サンプル を取り寄せて確認する
- 生産途中のかなり早い段階で、梱包済みのサンプルを 取り寄せる
- 日本の倉庫に入った後、カートンを抜き取って検品 する
生産が進んでから間違いに気づくと、作り直しが必要になります。それは工場にとっても大きなマイナスです。
早い段階で気がつくほど、ロスを小さく抑えることができます。
「売れない不安」は工場選びとも関係している
売れるか、売れないかの原因は、製造品質だけで決まるものではありません。
デザインやマーケティングとも密接に関係しています。
ただし、どの工場を選ぶかで、製品の質感は大きく変わります。
安心価格で製造している工場の製品は、その価格帯の価値しか出せません。
一方で、高級ブランドを製造している工場は、それに見合った質感を安定して出すことができます。
この前提を理解せずに工場を選ぶと、「売れない可能性」が高まり、不安はさらに増幅します。
靴下の品質は「見た目」と「機能」の2層で成り立っている
少なくとも、私たちが扱っている靴下は、
- デザインの美しさ
- 履き心地や耐久性といった機能
この2つのレイヤーで品質が成り立っています。
これは、あくまで製造メーカーとしての視点です。
例えば、キャラクターグッズや推しグッズの世界では、ものとしての品質が高くなくても、「推し」の力で売れるケースも確かにあります。
長く続けるなら、質感を基準に工場を選ぶ
ただ、一発を狙うのではなく、
- 長く続けたい
- 長く使う人に喜んでもらいたい
そう考えるのであれば、質感の違いを意識して工場を選ぶ方がベターだと感じています。
編集後記
2/24(火)
午前と午後で仕事の種類を区切って管理をする方法を、今日から実践してみた。午前中は、靴下の実務も含めた今やらなければならない仕事。午後は、ブログなど「緊急ではないけど重要なこと」へ振り分けることにした。
武蔵野プレイスの有料ワークキングデスクの会員になった。会員になると毎日使えると思いきや、毎月8コマが無料で使えるシステムで、料金は月2000円。
仮に週4日使うと
- 1日400円x4日=1600円
- 1600円x4週間=6400円/月
一方、有料会員の場合は、
- 週4×2週間分=2000円
- 残りの2週間が400円x8回=3200円
合計で5200円/月。有料会員の方が1200円安いという計算になる。
本当は、午前の仕事は固定して、午後は都内のいろいろな場所を回りながら仕事をするのが理想だ。けれど今はそうも言っていられない。今年1年間は臨戦体制を引くことにした。
コワーキングスペースという選択肢もあるが、図書館は基本的に声を出してはいけない場所なので、自然と「書かざる得なく」なる。ブログを書く場所としては、ちょうど良い。
他社のブログとかを読んでいると、創業時はこまめに更新しているのに、事業が軌道に乗ると更新が止まるケースが多い。弊社もそうだった。
これが落とし穴で、情報発信をしていれば既存のお客様にもご理解をいただける機会が増える。けれど、やめた途端に少しずつ遠くなっていく。
わかってもらっていると思っていても、年月が経つと状況は変わる。この話は長くなるので、後日あらためてブログの記事にしようと思う。
