海外(中華圏)の工場で靴下を製造している私たちにとって為替リスクはいつも頭の片隅から離れない悩みの種です。
2022年ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに円安が一気に進みました。
同年の3月はじめが1ドル=115円前後、その後上下を繰り返しながら2026年現在には一時157円後半まで上昇しています。、
4年あまりで27%円の価値が下がったことになります。
靴下海外生産における円安の影響とは
私たちは主に中華圏(台湾、中国)で靴下を製造しています。
国際通貨である米ドルで取引をする場合、日本円で米ドルを買う必要があります。
米ドルに対して日本円の価値が下がるのが円安です。
ドルを調達するのにより多くの円が必要になるため価格があがってしまいます。
靴下海外製造における円安対策とは
あらかじめ米ドルを購入しておく
あらかじめ米ドルを購入しておけば、購入時のレートで金額を固定することができます。
決済時までに円安が進んだときのリスクをヘッジすることが可能です。
購入時よりも円高になると損失が出ます。
日本国内の工場で生産する
日本国内生産に切り替えると為替の影響が少なくなります。
ただ各種機械を動かすのに必要な資源や糸などの原材料を海外から輸入が必要な部分について間接的な影響があります。
また日本は世界で一二位を争う少子高齢化国になります。
アパレル産業にも高齢化の波が押し寄せており、キャパシティを確保できるかどうかの問題もあります。
ドル以外の通貨で決済を行う
2022年急激な円安が進み、毎晩眠れない夜を過ごしていました。
「対ドル以外の通貨だと下落率はどのくらいなんだろう」
夜中にふとおもいついて調べました。
そこで見つけたのがトルコリラです。
「これは」と思って、トルコで工場を探しました。
共に通貨が下落している国同士で取引を行えば円安ドル高に苦しむことがなくなるではないかと思いました。
しかしながら自国通貨の価値が下がり、輸入品の価格が暴騰している状況下でリラでの取引を受けてもらえませんでした。
リラ取引は叶いませんでしたが、実際トルコで製造を行い、トルコ製靴下の良さを知ることができたのは大きな収穫でした。
ドルだけに頼らない考え方
現在台湾工場との取引の一部を台湾ドルに切り替えて運用しています。
多くの場合、ドルと円の相場が変動すれば、台湾ドルと円の相場も変動します。
しかしながら米ドルは、日本時間のアジアマーケットを起点にすると、夕方からヨーロッパ、夜から早朝にかけてアメリカと24時間動き続けています。
またFOMCや雇用統計などアメリカのイベントに左右されます。
対して台湾ドルは日本と同じ時間しか動きません。米ドルだけに依存していないと思えるので、精神衛生上の気休め程度にはなりますが、だいぶ心が楽になるような気がします。
今後1個の通貨だけに頼らない考え方を少しづつ構築していきたいと考えています。

