為替とどう付き合うか|海外で靴下を作り続ける中で考えてきたこと


海外(中国、台湾)の工場で靴下を製造している私たちにとって為替リスクはいつも頭の片隅から離れない悩みの種です。

2022年ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに円安が一気に進みました。

同年の3月はじめが1ドル=115円前後、その後上下を繰り返しながら2024年の夏ごろには一時160円まで上昇しました。

たった2年で29%も円の価値が下がりました。

あまりにも急激な下落幅で眠れない日々を過ごしました。

靴下海外生産における円安の影響とは

私たちは主に中華圏(台湾、中国)で靴下を製造しています。

国際通貨である米ドルで取引をしており、日本円で米ドルを買う必要があります。

米ドルに対して日本円の価値が下がるのが円安です。

ドルを調達するのにより多くの円が必要になるため価格があがってしまいます。

靴下海外製造における円安の対策とは

あらかじめ米ドルを購入しておく

あらかじめ米ドルを購入しておけば、購入時のレートで金額を固定することができます。

決済時までに円安が進んだときのリスクをヘッジすることが可能です。

購入時よりも円高になると損失が出ます。

日本国内の工場で生産する

日本国内生産に切り替えると為替の影響が少なくなります。

ただ各種機械を動かすのに必要な油や糸などの原材料を海外から輸入が必要な部分について間接的な影響があります。

また日本は世界で一二位を争う少子高齢化国になります。

アパレル産業にも高齢化の波が押し寄せており、キャパシティを確保できるかどうかの問題もあります。

ドル以外の通貨で決済を行う

2022年急激な円安が進み、毎晩眠れない夜を過ごしていました。

「対ドル以外の通貨だと下落率はどのくらいなんだろう」

夜中にふとおもいついて調べました。

そこで見つけたのがトルコリラです。

ドルに対する日本円の下落率が約26%なのに対して、トルコリラは日本円に対して88%下落しています。(2022年3月と2025年1月の比較)

「これは」と思って、トルコで工場を探しました。

共に通貨が下落している国同士で取引を行えば円安ドル高に苦しむことがなくなるではないかと思いました。

しかしながら自国通貨の価値が下がり、輸入品の価格が暴騰している状況下でリラでの取引を受けてもらえませんでした。

リラ取引は叶いませんでしたが、実際トルコで製造を行い、トルコ製靴下の良さを知ることができたのは大きな収穫でした。

ドル一局に頼らない考え方

現在台湾工場との取引通貨の一部を台湾ドルに切り替えて運用しています。

多くの場合、ドルと円の相場が変動すれば、台湾ドルと円の相場も変動します。

しかしながら米ドルは、日本時間のアジアマーケットを起点にすると、夕方からヨーロッパ、夜から早朝にかけてアメリカと24時間動き続けています。

またFOMCや雇用統計などアメリカのイベントに左右されます。

対して台湾ドルは日本と同じ時間しか動きません。米ドルだけに依存していないと思えるので、精神衛生上の気休め程度にはなりますが、だいぶ心が楽になるような気がします。

また米ドルを使ってアメリカ以外の国と取引する際に、盲点になるのが、米ドルと第三国通貨のレート変動です。(例 台湾元と米ドルなど)。

第三国の工場が米ドルを受け取ったとしても、自国通貨に両替するため。米ドルの影響を受けます。第三国通貨を直接使えば、為替の影響を最小限に抑えることが可能です。

今後1個の通貨だけに頼らない考え方を少しづつ構築していきたいと考えています。

編集後記

2/27(金)

先行きが少々不安で、極小ロットの100足でサービスを厚くしたプレミアムサービスを検討する。ただトータルの金額は300足と変わらない。それならば300足の販売力を持つ顧客をメインターゲットに絞った方が良いという結論になった。今までWebだけで集客をしてきた。靴下のOEMの受注生産という仕事柄もあるかもしれないが、急激に仕事が増えることはない。コツコツと積み上げた結果が徐々についてくる感じだ。だから今は自分で決めたことを積み上げるしかないいうことはわかっている。わかってはいるけど不安が消えることはない。行動することが一番の薬なのかもしれない。

3/1(日)

妻と息子を待っている間に、三鷹市牟礼のブックオフへ。最寄りは杉並区の久我山なのに自転車で10数分走っただけで郊外の風景に変わる。お昼は公園で弁当を食べた。妻は先に家へ片付けに戻ったので、午後は息子と2人で過ごす。映画を見にいこうと思ったが気が進まないようなので、前の席に息子を乗せてポタリングをすることにした。高井戸公園から神田川を沿って井の頭公園。善福寺公園を通って千川上水沿いに進んで武蔵野中央公園。武蔵野大学となりのMUFJパークのライブラリーから吉祥寺図書館を回った。いつものようにスポーツバイクではなかったのでお尻が痛くなった。