靴下の海外製造における見積と為替の関係について|円安局面での見積の出し方を考えてみる。

国際貿易は外部要因に左右されやすいビジネスです。

多くの貿易取引は米ドルで行われます。為替レートの変動がそのまま収益に影響します。

見積と為替の問題

例えば、見積もりを出してから、正式発注まで数か月かかります。その間に円安になれば、同じ価格を維持することができなくなります。

このリスクに対応する方法として、よく取られるのが「社内レート」です。

実際の為替レートよりも高めのレートを設定して見積もりを作る方法です。しかしこの方法には一つ問題があります。

社内レートの問題点

社内レートは、為替リスクを避けるための仕組みですが、リスクを織り込みすぎると価格が割高になりやすくなります。

例えば、実際の為替レートが158円だった場合、社内レートを165円に設定すると7円の差が生まれます。

為替は必ず円安に動くとは限りません。円高に振れることもあります。

結果として、実際よりも高い価格で見積もりを出してしまう可能性もあります。

変動相場という考え方

そこで弊社は、長くお付き合いのあるお客様に対しては「変動相場」で見積もりをお出ししています。

為替に合わせて価格が動く仕組みです。円安になれば価格は上がり、円高になれば価格は下がります。

「変動相場」にすることで、為替リスクを見越して高めの見積もりを出す必要がなくなります。

また、為替によって価格が変わる可能性があることを事前に共有することもできます。

為替リスクのヘッジを二段階で考える

だし、変動相場を採用しても為替リスクが完全になくなるわけではありません。

弊社の場合、変動相場が適用されるのは正式発注までの期間です。

海外生産では、

見積もり

サンプル製作

仕様調整

正式受注

という流れになるため、正式受注まで数ヶ月かかることもあります。

正式発注までの期間の為替リスクはお客様と共有し、正式発注後から納品までの為替変動については、弊社がリスクを持つ形になります。

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