もともとは、一人で始めた小さなものづくり事業でした。
業務提携という形で外部と分業することで、ここまで仕事を続けてくることができました。
業務提携という形で分業している理由
業務提携先は、商社・物流としての機能を持つ会社で、私たちの資金面、海外取引、物流を担っています。
一方で私たちは、長年かけて築いてきた工場との信頼関係と、靴下製造の経験やノウハウを共有しています。
その結果、業務提携先も同じ工場を使いながら、靴下ビジネスに取り組める形ができています。
会社としては別ですが、それぞれの強みを組み合わせることで、ひとつの会社のように機能する体制をつくっています。
業務提携先との出会いと関係のはじまり
業務提携先と知り合って、12年になります。初めは業務提携の関係ではなく、工場と顧客という立場でした。
当時私は、中国工場の営業をしていました。業務提携先から問い合わせをもらい、小ロットで靴下を製作したのが最初です。
その後、大口のご当地キャラクター靴下の製作が決まり、ものづくりの過程で業務提携先の事務所に通いつめるうちに、互いを知る関係になっていきました。
デザインシステムの共同導入
2017年、私の会社に一本の営業電話が入りました。島精機というニット機械を販売する上場企業からでした。
なにやらバーチャルで靴下のサンプルを製作できるシステムがあるという内容でした。
早速話を聞くと、ぜひ導入したいと思いましたが、会社員一年分の年収ほどの金額を自社で用意できる状況ではありませんでした。
そこで、靴下事業が軌道に乗りかけていた業務提携先に、共同利用により費用を折半できないか相談しました。
業務提携先と島精機が5年リース契約を結び、その半額を私が毎月返済する形で話がまとまりました。
鍵を預かって進めたものづくり
会社の鍵を預かり、週の半分ほど業務提携先がある秋葉原に通いながらデザインシステムを使いました。
このシステム導入をきっかけに、弊社も大きく成長することができたと感じています。
続ける中で直面した厳しい局面
2020年のコロナ、2021年の工場解散など、深刻な局面が続いた時期もありました。
お互いに余裕がなくなり、怒鳴り合いになったこともあります。
それでも励まし合いながら、ここまでやってきました。
現在はデザインシステムを自力で導入したため、業務提携先への訪問頻度は以前ほどではありません。
それでも数週間に一度の頻度で打ち合わせに通い続けています。
起業してから、こうした関係に恵まれたことを、大変ありがたく感じています。