中国語で工場とやりとりするときの注意点。担当者変更に強いコミュニケーションとAI活用の実践例

こんな方に向けた記事です。

  • 中国語で海外工場とやりとりをしているメーカー担当者
  • 工場の担当者変更で意思疎通に苦労したことがある方
  • 工場とのやりとりで中国語のニュアンスに不安がある方

製造工場とやりとりをしているとき、担当者が変更になると、急にコミュニケーションがしづらくなることがあります。

私たちは、台湾および中国の工場と長年ものづくりのやりとりをしてきました。
あくまでも一般論になりますが、日本の企業と比べると、担当窓口の力量に業務の安定性が左右されやすいと感じる場面があります。

そのため、担当者が変更になると、関係が安定するまでに一定の時間がかかることがあります。場合によっては、トラブルに発展してしまうケースもあります。

ただし、担当者が変わっても工場そのものの技術や品質が落ちるわけではありません。現在は、担当者と工場のコミュニケーションがより円滑になるよう、伝え方そのものを工夫することを重視しています。

AIを使って中国語表現の誤解を減らす

まずは、自分で中国語のメールを書きます。そのうえで、AIに対して次のような指示を出します。

  • 「中国で使われている中国語で添削してください」
  • 「台湾で使われている中国語で添削してください」
  • 「固すぎず、口語体に近い文体でお願いします」

この程度の指示だけで、AIが文章を自然な中国語に整えてくれます。

中国と台湾は同じ中国語でも伝わるには伝わるのですが、単語や言い回しが異なることがあります。

また、担当者の年齢やスキルもさまざまですので、過度なプレッシャーを与えないよう、できるだけ柔らかい口語体になるよう調整しています。

日本語でニュアンスを確認する工程を入れる

同時に、AIには次のように依頼します。

  • 「添削前と添削後のニュアンスを、正確に日本語で翻訳してください」

日本語でニュアンスの違いを確認することで、相手にどう伝わるかを事前に把握できるようになります。

もし、自分の意図と異なる場合は、さらに表現を修正します。

何度かAIに修正を依頼し、問題がなければ完成です。

この作業を繰り返すことで、誤解を生みにくい、わかりやすい中国語の文章を安定して送ることができるようになります。

仕様書や技術的内容はネイティブチェックを入れる

私自身、中国語を学びはじめて35年になります。

母国語は日本語ですので、中国語として文法的に間違いがなかったとしても、日本語の思考回路に引きずられてしまっていることがあります。

その結果、製造現場では意図が別の形で受け取られてしまうケースがあります。

特に、仕様書などの技術的な内容でミスがあると、サンプル修正回数が増える原因になりかねません。

そのため、仕様書については台湾人スタッフが言語面と技術面の両方から内容を確認します。

この段階で問題があれば、工場に送る前に修正します。

日本語 → 中国語 → 技術的確認という三段階

現在は、

  • 日本語で意図を整理
  • 中国語に翻訳・調整
  • 技術的な視点で再確認

という工程を通しています。

このフィルターをかけることで、微妙なニュアンスも、より高い精度で工場に伝えることが可能になっています。

編集後記

2/17(火)

昨年から海外での受注を模索している。

台湾人の同僚はイギリスへ留学していたので英語ができる。だけど海外のお客様からお問い合わせを頂くのは簡単ではない。まさに海で針を探すような感覚だ。

せめて靴下の製造で使う英語を勉強しておこうと思い、アイルランドで靴下工場を探してみた。見つかるには見つかったが、中国工場が山ほどでてくる。

日本語のGoogleで検索しても中国の工場はまず出てこない。ローカル言語の恩恵を受けていることをつくづく感じた。

年末に英語の簡易ページを作った。さらに英語のブログでも作ろうと思ったが、国際言語の分レッドオーシャンなので、やめることにした。

英語Instagramの運用は続けつつ数か月後に再度どうするか考えることにした。