私たちの靴下工場は台湾中部の靴下の町「社頭」に位置しております。
台湾新幹線「高鉄」の「彰化駅」から歩いたら30分程度でしょうか。
工員数は19名と小学校の一クラスより小さな規模です。現在工場の運営は下記3人が指揮をとっています。
名前は、中国語名ですと漢字で読みにくいので、英語名で表記しております。
台湾靴下工場の人々
社長のヘンリー
台湾靴下工場社長のヘンリー(英語名)は、1980年、自ら靴下の編機を購入して、操作を学ぶところから工場を開始しました。
靴下で起業した理由は「編機の操作に興味があったから」だそうです。
自分で靴下のデザインとサンプルを製作し、台北の貿易会社へ売り込みに行き、受注したら生産するという形からのスタートでした。
ヨーロッパ、アメリカなど欧米市場の顧客との直接取引も開始し、事業を拡大して行きました。
私が初めて、社長に出会ったのは2010年のことでした。会社員時代に台湾で靴下工場を探したことがきっかけでした。
初めて工場を訪問したとき、社長が「数量が多くても少なくてもオーダーはオーダーだ」
と言ってくれたので、取り引きを開始することになりました。
発注数量も年々増えていき、大口の注文で、工場に長期滞在する機会も増えていきました。
夜型の社長と夜な夜な話をするなかで、靴下のことはもちろん、ものづくりの心構えなど多くのことを教わりました。
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台湾靴下職人から教わった人生訓とは
台湾靴下工場の社長は、40年前に靴下の編機を一台購入して、自ら靴下を製造するところから工場を始めた職人です。 10年前に社長と知り合って以来、靴下のことや、人生についても教わってきました。 ものごとは ...
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工場長のロバート
工場長のロバートは、社長の息子です。
オーストラリアの大学を卒業し、台湾の工場に戻り、工場長として、全体の生産管理及びサンプル製作を管理しております。
靴下のサンプル製作の腕は、社長のお墨付です。有名テーマパークのデザイナーさんからお褒めを頂いたこともありました。
彼も父親に似て、靴下の編機に向かう時間を大切にしています。靴下の製造が好きで仕方がありません。
夜中に生産ラインを覗きに行ったところ、彼が「うひひひ」と笑いながら、編機に糸をかけていました。
はにかみ屋で、初対面のときは、ぶっきらぼうに見えますが、慣れるとかなり喋ります。
以前は、いつも社長に怒られており、その姿が微笑ましかったのですが、ここ数年は多くの業務を任され、怒られる姿を見ることもほとんどなくなりました。
生産管理のスーザン
私たちは普段、サンプルから生産まで、客先からの指示を一手に引き受ける窓口業務をしている女性スタッフとやりとりをしています。
彼女の名は「スーザン」オーダーを追跡して工場の各部署に細かい指示を出す、「生産管理」(中国語で跟單)が仕事です。
スーザンは、普通の生産管理担当者ではありません。社長が起業して初めての社員です。自ら靴下の編機を操作し、現場で製造するところから靴下に携わってきました。
全ての工程を担当した経験があるため、現場を深く理解しています。
工場との付き合いを開始して以来、具体的なオーダについては、全てスーザンとやりとりをしています。
すでに10年間やりとりをしているので、「あの時のあれ」「あの時はああ」でコミュニケーションが取れてしまうことも多くあります。
私たちと台湾靴下工場の関係性とは?
社長のヘンリー、工場長のロバート共に、内向きな職人気質な性格で、靴下の編機に向かう時間を大切にしています。
「靴下の製造が好き」だから靴下を製造しており、それが品質にも反映されています。
反面外に出ての営業を好みません。オーダーが多かろうと少なかろうと全く売り込みをせずに靴下だけに向き合ってきました。
このアンバランスさが工場で製造した靴下の魅力を作り上げています。
前職では、台湾工場と出会ってから靴下の売上があがりました。
起業してからは、「1200足~」と最低生産数が多すぎて、台湾工場での製造ができませんでした。
自ら小さな靴下メーカーを営む傍ら、2足のわらじで、工場の名刺を持って営業として、大口の顧客を探すところからスタートしました。
オーダーがスムーズに流れるようになったところで、スーザンに引き継ぎました。
2017年にバーチャルでサンプルの製作ができる島精機のデザインシステムを導入し、サンプル製作回数を圧縮するという条件で「500足~」製造できるようになりました。
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靴下のサンプルワークで悩んでいた私たちが島精機製作所のデザインシステムを導入した理由とは?
靴下のOEM製造業を営む私たちが、島精機製作所さんが開発した、デザインシステム「SDS-ONE APEX3」を導入して、3年半が過ぎました。 デザインシステムは、イラストレーターで作成したデザインを、 ...
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台湾工場の継続と発展が、私の人生そのものと言っても過言ではありません。
「自分自身が頼みたいと思える工場に発注し、履きたいと思える靴下をお客様に提供すること」が私たちのポリシーです。
私たちは、1人でも多くの方に台湾靴下工場で製造した靴下を履いて頂くために、靴下の製造と販売を手がけております。
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台湾靴下工場との出会い
私たちの靴下製造工場は、台湾にあります。 靴下の品質はもちろんのこと、ものづくりに対する情熱も持ち合わせた素晴らしい工場です。 私自身も、台湾靴下工場の社長から大切なことをたくさん学ばせて頂いています ...
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