「旧台湾靴下工場の閉鎖」を共に乗り切った私と台湾人スタッフの関係性とは?

靴下製造の考えが詰まったブログ

「旧台湾靴下工場の閉鎖」を共に乗り切った私と台湾人スタッフの関係性とは?

2022/11/14

「旧台湾靴下工場の閉鎖」を共に乗り切った私と台湾人スタッフの関係性とは?

私たちは、台湾在住の台湾人スタッフとの連携で靴下づくりに取り組んでいます。

2021年の3月に閉鎖した旧台湾靴下工場に勤めていたベテランスタッフを弊社が引き継ぎました。

彼女は旧工場の社長が初めて雇用した社員で、靴下の編機を操り製造現場で仕事をするところから30年以上靴下に携わりました。

ここ十数年はサンプル作成から出荷まで、オーダーを追跡して工場の各部署に細かい指示をだす生産管理の仕事に従事してきました。

2010年に旧工場と取引を開始して以来、12年間ひたすらやりとりをしてきたのでお互いの性格や癖を理解し合っております。過去の膨大な事例も、お互いの頭のなかで共有しているので、話も早いです。

私自身、靴下の知識は、旧工場の社長と彼女から教わりました。

旧工場が閉鎖するまでの日々

「耕平、あんたが工場にオーダーを入れるようになって、もう10年だね」

2019年に旧工場を訪問したとき、梱包ラインのおばちゃんが言いました。

工員のおばさんが、私が工場と歩んできた年数まで覚えていてくれるなんて、嬉しくて涙が出そうになりました。

社長が立ち上げた旧工場を、次の息子の世代に「紡ぐ」ことが私たちの目標でした。

2021年旧工場の閉鎖が決まりました。

工場が閉鎖する最後の日々は、当時生産管理をしていたパートナーが工場にはりついていてくれたおかげで乗り切ることができました。

「編機が売られて業者に運び出されている」

「工員さんに給料が支払われていない」

日々発生する問題を一個一個つぶしていきました。

その甲斐があって全ての商品を無事に出荷させることができました。

彼女がいなければ、コロナで現地に行くこともできない状況での工場閉鎖という大きなトラブルを乗り切れなかったと思います。

スタッフと共に新しい工場との取引を立ち上げる

現在は、同じ台湾にある新しい工場で靴下を製造しています。

「靴下は美術品じゃない履くものだ」

靴下職人でもある、旧工場社長の口癖です。靴下はあくまでも「履くもの」なので、「外観だけではなく」「履き心地」も重視しなければならない、という考え方を表した言葉です。

旧工場は閉鎖してしまいましたが、長年培ってきた思想は引き継ぐことはできます。

新しい工場の社長は、私たちと同じ世代です。品質についての考え方も一致しています。

はじめの数か月は、緊張の連続でした。

実際にやりとりを繰り返して、どこまで細かい部分の追求ができるか探っていく必要があります。

これでもかと言うくらい丁寧な仕様書を作って、製作過程でミスが発生しないように最大限力を尽くすところからのスタートでした。

オーダーが流れるころには、工場の力量も把握できるのですが、初めはじっくりと見極めながら取り組まなければなりません。

台湾人スタッフと手分けをして取り組んで1年以上になりました。現在は旧工場と変わらないレベルのサービスを提供できるまでになりました。

台湾人スタッフとの連携についてより具体的に紹介した記事になります。

サービスメニュー

  • 「靴下ブランドを立ち上げたい」ブランド、クリエイター、に向けて、「伴走型の靴下製造サービス」をご提供しております。
  • オンライン、Email、対面での相談を承っております。
  • オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。
  • 台湾製無地靴下の在庫を使うことで、靴下は100足/色~、100足の中で刺繍デザインは2種類までの対応ができるようになりました。

合同会社ブリングハピネス代表。
中国内モンゴルで中国語とモンゴル語を学んだのち、東京のぬいぐるみ雑貨メーカーで9年間生産管理の仕事をする。2014年に起業し、台湾靴下工場と一緒に「靴下ブランドを立ち上げたい」デザイナー、クリエイター、ブランドに向けた「伴走型でじっくり取り組む靴下製造サービス」を立ち上げる。台湾工場の強みは細かなデザインの再現とはき心地の良さを両立させる技術力。起業してからの7年間で、工場と二人三脚で数多くのブランドの靴下製造を手がける。バーチャルで靴下サンプル製作が可能な島精機製作所デザインシステムを使用。

この記事を書いた人

岩村 耕平

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