こんな方におすすめ
- オリジナル靴下を製作するときの色数について知りたい
- 靴下を製作するときの糸の種類や糸の選び方を教えてほしい
本日は、オリジナル靴下の色数や糸色でお困りの方に向けて、「色数と糸の選び方」について紹介して参ります。
オリジナル靴下を製作するときの糸の種類とは?
私たちの台湾靴下工場でデザインが入った靴下を製作する場合は、通常下記3種類の糸を使用します。
コットン
ベースになる「地色」「リブ(履き口)」「かかと」「つまさき」には、コットンを使用します。
コットンは肌ざわりが柔らかく、ポリエステル、アクリルなどの化学繊維と比べて汗を吸い取りやすい天然繊維です。
私たちは、さらっとした手触りのインド綿を使用しています。等級が高いコットンを使用すると靴下が柔らかく光沢を持った仕上がりになります。
ナイロン
絵柄にあたる部分は、台湾国内で製造されたナイロンを使用します。
ポリウレタン
下糸と呼ばれる、靴下の伸び縮みを作る細いゴム繊維は、細い日本製のゴム糸(ポリウレタン)を使っており、伸縮性に優れています。
伸縮性とは、文字通り「伸び縮みする性能」のことを言います。靴下を足に通すと、足の形に合わせて靴下が伸びて縮むので、ぴったりとフィットします。
私たちが製作する靴下の品質についての記事です。材質についてもより詳しく紹介しております。
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私たちが台湾で製造する靴下の履き心地の品質とは
私たちは、東京で靴下メーカーを営んでいます。主に発注企業様のご要望のデザインにて、靴下の受託製造をする「OEM生産」を行っています。 台湾靴下工場と共同で靴下事業に取り組んでいます。1人でも多くの方々 ...
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オリジナル靴下を製作するときの色の選び方とは?
オリジナル靴下を製作するときの色の選び方は、3通りあります。
糸見本帳を使う
コットンとナイロンの糸見本帳を貸し出しております。コットン 1158色、ナイロン680色から色をご指定頂けます。
難点としましては、糸見本帳の冊数に限りがあるため、お待たせしてしまうことがあります。
その場合、下記のPantoneまたは弊社で色をお選びして、バーチャルサンプルを製作した上で、糸見本帳を使用して修正を行う形で対応しております。
Pantoneで指定する
「Pantone Solid Coated」で色を指定頂き、弊社が近い糸色をお選びして、サンプルを製作することも可能です。
その場合もバーチャルサンプルを製作した上で、糸見本帳を使用して修正を行ってから、現物サンプルの製作に進みます。
データー上の色味から選ぶ
「Pantone Solid Coated」での色指定が難しい場合は、頂いたデーターの色味にて、弊社が近い色を選びます。
デメリットとしましては、使用するモニターによって、色差が発生するため、お客様の色のイメージと異なることがあります。
バーチャルサンプルで修正は可能ですが、基準とする数値がなく感覚で色を選ぶため、修正回数が増え、時間がかかる場合があります。
バーチャル上で靴下サンプル製作が可能な、「デザインシステム」を使用してバーチャルサンプルを製作する流れを紹介した記事になります。
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島精機製作所さんのデザインシステム「SDS-ONE APEX3」を使用して靴下のバーチャルサンプルを製作する流れとは?
2017年の8月末に島精機製作所さんが開発した、デザインシステム「SDS-ONE APEX3」を導入しました。 サンプルを製作することなく、イラストレーターで作成したデザインを、靴下に編んだときの編目 ...
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オリジナル靴下を製作するときの色数について
私たちの台湾工場は、7Fと呼ばれる、ひと巻きで7色まで対応できる、編機を43台保有しています。
「ひと巻きで対応できる色数」とは、靴下をぐるりと一周したときに、何色の色を使えるかということです。
ひと巻きで7色というのは、7色しか色を使えないという意味ではありません。縦のラインも合わせると10色〜16色での対応が可能です。
ただし、プリントではなく、編み込みになりますので、色数が増え柄が複雑になりますと、靴下がきつくなります。
柄やデザインにもよりますので、ラフの入稿データーを拝見して、ご相談させて頂く形で対応しております。
200nと呼ばれる網目が細かい仕様を選択すれば、プリント靴下に近い細かい柄を「編み込み」で再現することができます。
網目の数については、こちらの記事で詳しく紹介しております。
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オリジナル靴下デザインの再現性についての考え方とは?
こんな方におすすめ 靴下を製作したいけど、デザインがどこまで再現できるかわからない。 靴下の製作を進めているけど、デザイン通りのサンプルがあがってこない。 細かいデザインの靴下を製作したい 本日は、オ ...
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オリジナル靴下の色数でお困りの方へ
キャラクターライセンスのなどの靴下製作において、色数の壁に突き当たると困ったことになります。
キャラクターアートの色について、版権元の規定があり動かすことができない場合が多いからです。
サンプルを何回製作してもうまく行かないという場合は、下記検討されることをおすすめします。
早めの方向転換を決断する
中国で多く普及しているのが、6色機という種類の編機です。
何回サンプルを製作しても、色が抜けていていたり、指定と違う色にまとめられてしまっている場合、色数が編機の性能を超えてしまっていることが考えらます。
その場合、何回製作しても、指定通りのサンプルが上がってくることはありません。
カタログやチラシに掲載されてしまうと変更が難しくなりますので、早めの方向転換を決断することをおすすめします。
編機のキャパシティぎりぎりで製造した場合、デザインの再現ができたとしても、靴下の履くという機能性に影響がでることがあるので注意が必要です。
「デザイン通りにあがってきたけど履けない」
キャラクター靴下の製造において起こりがちなトラブルの一つです。
7色機を保有している靴下工場を探す
7色機を使用すれば、使える色数が多くなります。台湾工場は、7色機を43台保有しているので、常時対応が可能です。
まとめ
ここまで「オリジナル靴下を製作するときの色数と糸の選び方」について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
靴下の「色」でお困りの方は、お気軽にお問い合わせ頂けると幸いです。無料相談も承っております。
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- 靴下製作についてのご相談(お気軽にご相談くださいませ)
オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。