こんな方におすすめ
- オリジナルデザインの靴下を製作する際の進行方法を知りたい。
- 靴下のデザインの仕方について知りたい。
本日はそんな方々のために弊社でオリジナル靴下を製作をする際のデザイン製作や入稿の方法についてご紹介して参ります。
靴下のデザインはドット絵でできている
編み込みタイプの靴下のデザインは、ピクセルアートとよばれるピクセル単位のマス目から成り立っています。
靴下サンプルの製作は、デザインを一目一目のドット絵で再現する作業を行うところからスタートします。
デザインをドット絵に変換したビットマップデーターが、靴下デザインの元になります。
ファミコンなどのレトロゲームのキャラクターも、ドット絵で作られています。
ドット数が寸法の範囲内で、色数が10数色以内であれば、靴下でもレトロゲーム程度のデザイン再現が可能です。
靴下のデザインを一枚絵の平面図で考えてみる
靴下を製作するときの、ドット絵の「ビットマップデーター」は、平面の図案で製作されます。
図案の範囲は、口ゴムの下からつま先の上までになります。平面の図案の左右を繋げて筒にすると靴下になります。
横のピクセル数は、靴下編機の仕様によって固定されています。
靴下製作においては針数(Needle)で仕様を示します。
私たちの工場で靴下を製作する場合、96/120/144/200の4種類から選択が可能です。
数値が大きくなるほど、柄が細かくなり、横幅も大きくなります。
縦のピクセル数は、靴下が長くなると、数値が大きくなります。特に制限はありません。
靴下デザインを製作する方法とは?
靴下のデザインは、靴下型のテンプレートにデザインを入れるところからスタートします。
ご要望の長さや形状に合わせたテンプレートをご提供します。デザインが完成したら、靴下工場でドット絵を製作します。
靴下の形状は「筒型」と「L字型」の2種類に分類されます。種類によって入稿方法も異なります。
靴下の形状が筒型の場合
筒状のテンプレートを提供します。
「かかと」の部分にはデザインを入れることができません。
「リブ」部分は、細かいデザインを入れることができません。ボーダー線1本や星など簡単な絵柄のみ表現することができます。
リブ部分に絵柄を入れると、締め付けが強めになりますので、はき心地を考えるとデザインを入れないことをおすすめしております。
「つま先」部分にデザインを入れる場合、オーバーロックミシンでつま先を縫製する製法になります。
その場合つま先に縫い目があたり「ゴロゴロ」を感じることがあるので、はき心地を考慮するとあまり好ましくありません。
形状がL字型の場合
筒状とL字型2種類のテンプレートをご提供します。
全ての靴下は、はじめ筒状で製造されます。
L字型靴下は、筒状の靴下をL型の板にセットして、蒸気をかけてシワをとる工程ではじめてL状になります。
靴下を製作するとき、デザインを入稿頂いたら、まずはデーターをドット絵に書き起こす作業をします。
筒型の靴下を、後加工でL型にするので、筒型にする前の平面のデザインと、L型にしたときのイメージ両方で入稿頂く形がベストになります。
靴下をデザインするときの色数について
靴下をデザインするときの色数について、7色以内を推奨しております。(台湾工場で製造する場合)
実際は7色以上での再現も可能な場合がありますが、デザインによって可否が異なります。
色数が7色を超える場合はデザインを拝見してから、色数の増減をご相談しながら進行する形になります。
オリジナルデザインの靴下を製作するときのデザインの入稿方法とは?
イラストレーターAI、解像度高めのJpgで入稿する
テンプレートは、基本イラストレーターAIの原寸データーを提供します。
こちらにデザインを入れていただき、AIまたは解像度高めのJpgで入稿頂けるとスムーズに進行することができます。
手書きのラフスケッチで入稿する
テンプレートに、手書きのラフスケッチでデザインを入れる形での進行も可能です。
その場合、お客様からのスケッチを、デジタルデーターに書き起こす必要性が生じます。
弊社でデーターへの書き起こしをする場合、弊社から外部デザイナーに依頼する形になりますので、その分の時間がかかります。
何度も修正を重ねるケースも多く、初めの一歩のデザインの完成まで数ヶ月を要したこともありました。
靴下デザインが完成したらドット絵を製作しバーチャルサンプル製作へ
デザインが完成しましたら、データーを「ビットマップ」と呼ばれるドット絵に書き起こす作業に入ります。
ドット絵データーがあがりましたら、データーを元にバーチャルサンプルの製作に入ります。
靴下の絵柄は、イラストをドット絵に置き換えてから、編み込んで製作されるため、靴下になったときの色合いやデザイン再現性が平面のイラストと異なって見える場合があります。
私たちは、2017年に靴下のドット絵を、実際にサンプルを製作するのと同じようにバーチャルでシュミレーションの可能なデザインシステムを導入しました。
実際に業務で使用して4年目になりました。サンプルを修正する手間と時間が大幅に圧縮されました。
サンプルを製作するのと同じような画像を製作することができ、修正点があってもバーチャル上で修正することができます。
お客様がご納得頂くまで、何回でも修正が可能です。
デザインシステムを導入して、2年になりますが、導入前と比べてサンプルを製作する回数が大幅に減りました。
バーチャルサンプルをご確認頂きましたら実際のサンプル製作に進みます。

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オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。