こんな方におすすめ
- 刺繍ソックスのOEM製作を検討している。
- 刺繍靴下のオーダーメイド製作に興味がある。
- ワンポイント刺繍が入った靴下を製作したい。
本日は、そんな方々に向けて、オリジナルデザインの刺繍靴下の製作方法や考え方についてご紹介して参ります。
オリジナル刺繍靴下を製作するときの考え方とは?
刺繍靴下に「ワンポイント」が多い理由とは?
全ての靴下には、下糸と呼ばれる細いゴムが入っています。
下糸が靴下の伸縮性を作り出します。靴下に刺繍を入れると、刺繍箇所が硬くなり伸びにくくなります。
さらに刺繍を施した裏面に、刺繍サイズ相当の塊のような痕ができます。
サイズが大きすぎると靴下を履いたときに、気になってしまうことがあります。
靴下を履いたときに、気にならない程度の、刺繍サイズを設定する必要があります。
3x3cm以下が推奨サイズになります。
デザインを編み込みではなく刺繍にするケースとは?
大きなロゴであれば、「編み込み」でも表現が可能です。
靴下のデザイン表現手法に「刺繍」を選択するときのケースについてご紹介して参ります。
筆記体などの文字をより細く小さく表現したい
編み込みで、靴下を製作する場合の最低の単位は、「1dot」になります。
編み込みの靴下のデザインは、ドット絵でできています。
ドット絵で美しい筆記体の文字を再現することも可能ですが、ある程度のドット数が必要です。
靴下に刺繍を入れる場合の最低の単位は、「針」になります。
単位が「針」なので、細い文字を小さく再現することが可能です。
デザインは入れたいけど、目立たせたくない
「シンプルで落ち着いた雰囲気の靴下をつくりたい。キャラクターやロゴは入れたい」
という場合、刺繍を選択するケースがあります。
ワンポイントのみ刺繍にすれば、無地の靴下に近いデザインになります。
キャラクターアートが入っていながら、幅広い方に受け入れられる靴下の製作が可能です。
(例)キャラクター+ビジネスソックス
オリジナルデザインの刺繍靴下を小ロットで製作する方法とは
日本国内の靴下工場で小ロットで刺繍靴下を製造する
日本国内の靴下工場で製造する場合、100足での小ロットでの製造が可能です。
Google検索などで、小ロットで靴下を製造している「靴下工場」を探すのがベターです。
日本国内の靴下工場は「奈良県」に集中しています。
靴下に刺繍をするとき、靴下用のガイドが必要になります。
ガイドについて検索してみたところ、
タジマ刺繍機の九州総代理店「野中ししゅう機販売株式会社」さまのホームページで詳しく紹介されていました。
さらに、靴下は厚みがあり伸縮性がありますので、
一枚の生地に刺繍をするのと異なる「慣れ」と「経験」が重要になってきます。
靴下工場であれば、「靴下への刺繍に慣れている刺繍工場」との繋がりがある場合が多くなります。
海外で靴下を製造して、日本国内で刺繍をする
中国や台湾などの海外で、靴下のみ製造して日本国内で刺繍をする方法もあります。
靴下の製造数量は、国内に比べて多く作る必要が生じますが、無地の靴下を300足製造して、
100足ずつ別の柄にするなど、バリエーションの幅が広がります。
小ロットで刺繍靴下を製作するときの問題点とは?
日本国内で、刺繍靴下を製作する場合、単価の問題があります。
刺繍は「後加工」になります。
靴下を製造し完成したら、刺繍を入れます。
コストは、編み込み靴下+刺繍製版代+刺繍代がかかります。
刺繍代は、刺繍の柄によって異なります。刺繍一針につきいくらという形で計算されます。
仮に日本国内で小ロットで靴下を製造し、さらに刺繍を入れる場合、一般的に市場で販売されている靴下とほぼ同じ製造原価になってしまいます。
利益を出すには、売価をあげる必要がでてきます。
「限定品」「デザイン」など高い付加価値をつける売り方を検討する必要があるのかもしれません。
台湾の靴下工場で刺繍靴下を製作する
中国など海外で、刺繍靴下を製作する場合、単価は下がりますが、小ロットでの製造が難しくなります。
私たちは、台湾の靴下工場と二人三脚でオリジナル靴下を製造しています。
台湾靴下工場で、靴下を製造する場合の、最低ロットは、300足〜になります。
刺繍も合わせて入れる場合の最低ロットは、500足~です。
品質については、国産と比べても遜色はありません。
「安売り」をするつもりはありませんが、お客様のブランドが市場で勝負ができる価格をお出したいと考えております。
より良いものを「適正価格」でお客様に提供するための、最低の数量が、「300足」になります。
台湾の靴下工場では、上代が高めのブランドを中心に製造しております。
「靴下の品質」にはこだわりたく、特に、靴下のブランドを立ち上げたい、法人、クリエイター、デザイナーさんには、台湾での製造をおすすめしております。
台湾で靴下を製造して、刺繍は国内で行い、製造をロットを減らす試みとは?
靴下は台湾で製造し、日本国内の靴下産地である、奈良県の刺繍屋さんで、刺繍を製造するサービスを開始しました。
仮に台湾靴下工場で、靴下のみ300足製造し、刺繍を国内で行う場合、ベースの靴下は同じでも、刺繍デザインの違いで、バリエーションを作ることが可能になります。
300足の中で、いくつか刺繍のバリエーション展開が可能になります。
オリジナルデザインの刺繍靴下を製作する手順とは?
刺繍を入れるベースの靴下を製作する
刺繍靴下のベースとなる靴下は、編み込みで製造します。
靴下の仕様にもよりますが、編み込みでデザインを入れた靴下に刺繍を入れることができます。

靴下の刺繍デザインを作成する
靴下と同時進行で刺繍デザインも検討していきます。
刺繍の推奨寸法は、3x3cmになります。
刺繍データーは、原寸で入稿します。
イラストレーターで作成した「AI」と呼ばれる原寸大がデーターが必要です。
刺繍靴下のサンプルを製作する(対応検討中)
私たちは、靴下などのニット小物の「編み」をバーチャルで写真のように再現することができる、デザインシステムを保有しています。
「編み」だけではなく、刺繍もバーチャルで製作すべく、現在実験中です。
多くの刺繍工場に導入されている、タジマ製の刺繍機に使用する、「tajima.dat」のファイルであれば、刺繍工場が製作したデーターをシステムで再現できます。
これにより、サンプルを製作する前に、刺繍の色や再現性を確認することができるようになりました。
台湾で製造する場合は、靴下のバーチャルサンプルの製作は可能ですが、刺繍はまだ対応できておりません。
国内で刺繍するときのみ、対応が可能ですが、刺繍工場さんによると、サンプルを製作したほうが早く対応ができ精度が高いということでした。
ケースバイケースでお客様に最も適した進め方をご提案致します。

刺繍靴下のサンプルを製作する
バーチャルサンプルを確認頂いたら、実際のサンプルを製作します。
現物を確認頂き問題なければ、数量をお伺いし量産に進みます。
まとめ オリジナルデザインの刺繍靴下を製作したい方へ
ここまで、オリジナルデザインの刺繍靴下の製作方法や考え方についてご紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。
私たちの台湾靴下工場で靴下を製造する場合の最低生産数量は、300足~になります。
お客様からの刺繍再現性について、かなり細かいご要望を頂きまして、日本国内で刺繍工場を探したところ、対応頂ける工場が見つかりました。
台湾での靴下製造との組み合わせで、「小ロット」の対応も可能ですので、詳しくはお問い合わせ下さいませ。
サービスメニュー
- 靴下製作についてのご相談(お気軽にご相談くださいませ)
オリジナル靴下を製作したい方々に向けて、「製造工場を探したい」「どんな種類の靴下が製作できるか知りたい」など状況に合わせた記事を複数紹介しているページもありますので、よろしければご参照ください。