色数が多いデザインの靴下製作において、サンプルが上がってきた時、色が抜けていていたり、まとめられてしまっている場合があります。
原因は、色数が編機の性能を超えてしまっていることが考えられます。
その場合、何回やり直しても、指定通りのサンプルが上がってくることはありません。
色数の問題は、本来であれば、デザインを入稿した段階で、製造工場側が指摘すべきことです。
担当者の力量によっては、確認がスルーされてしまうことがあります。
サンプルに入ったとしても、編機の性能が足りないため、指示通りに製作することができません。
職人が、自らの判断で色を省いたり、まとめたりした結果、指示と違うサンプルがあがってきます。
特に海外(中国)生産で、発生しがちなトラブルです。
色数の問題が発生したときの対処法と、靴下色数の考え方について紹介して参ります。
デザインを変更する
サンプル段階でのデザインの変更は、お客様や社内のデザイナーからお叱りを受けるかもしれません。
物理的に難しいことをお伝えして、早めの方向転換されることをおすすめします。
中国で多く普及しているのが、6色機という種類の編機です。
色数が編機性能の範疇を超えているのであれば、デザインを変更して色数を減らすしかありません。
編機のキャパシティぎりぎりで製造した場合、デザインの再現ができたとしても、靴下の履くという機能性に影響がでることがあるので注意が必要です。
「デザイン通りにあがってきたけど履けない」
色数が多い靴下の製造において起こりがちなトラブルの一つです。

それでも難しい場合は、7色機を保有している靴下工場を探す
7色機を使用すれば、使える色数が多くなります。中国にも7色機はありますが、あまり台数が多くないです。
私たちの中国工場には、20台。台湾工場には146台、7色機があります。

オリジナル靴下を製作するときの色数の考え方とは?

「ひと巻きで対応できる色数」とは、靴下をぐるりと一周したときに、何色の色を使えるかということです。

ひと巻きで6色とか7色というのは、その数しか色を使えないという意味ではありません。あくまでも横のコース内での制限になります。
縦のラインも合わせると10色〜16色での対応が可能です。(柄によっても異なります)
ただし、プリントではなく、編み込みになりますので、色数が増えるほど、靴下がきつくなります。
まとめ
ここまで「靴下のサンプル製作で色数の問題が発生したときの対処法」について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
私自身も、色数のトラブルが台湾で靴下工場を探すきっかけになった経験がございます。
お困りの際はお気軽にご相談頂けると幸いです。
編集後記
武蔵境のたましんで、海外送金のネットバンキングの手続きをしました。
Web日記をつけていましたが、ブログ記事を書くことを毎日の習慣にしたいと思い、編集後記に1日のできごとをまとめることにしました。